どの費用が経費になって、どの費用が経費にならないのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
ブログで経費にできるものを知っておくだけで、思った以上に節税効果があります。年間で10万円〜数十万円経費計上できることもあるので、経費に関する知識は絶対に押さえておきたい知識です。
そこでこの記事では、ブログで経費にできるのはどんなものなのかを具体的に解説していきます。
経費の正しい知識を身につけて、正しく節税していきましょう。
ブログを始めるなら経費について覚えておくべき!
経費のことを知っておくと、ブログ運営に関する税金を抑えられます。
そもそも税金は下記のように計算されます。
- 収入を計算する
- 必要経費を収入から差し引く
- さらに、控除額を差し引く
- 差し引かれた金額に課税される
仮に、収入が年間300万円で、経費が100万円掛かったとしたら、200万円の税金が発生するわけですね。
控除がある場合は200万円からさらに差し引きます。
300万円に課税されるのと200万円に課税されるのでは大きな違いです。経費に関する知識があるかないかだけで、支出が大きく変わってきます。
反対に、経費に関する考え方を知らないと払わなくてもいい税金を払ってしまうことになります。
法律的に「経費を計上して問題ない」となっているわけですから、経費に計上できるものは経費として必ず申告しましょう。
ブログで経費になるものとは?
では、具体的にどのようなものが経費になるのでしょうか?
経費として計上できる主な例をここでは紹介していきます。
家賃
びっくりするかもしれませんが、家賃も経費計上することができます。
ただ、家賃全てを経費として計上できるわけではありません。計上できるのは家賃の一部だけです。
経費として計上できる家賃の算出方法を、以下にまとめてみました。
- 作業スペースの広さを計算する
- 作業スペースは家全体の面積に対して、どれくらいかを計算する(家全体の30%など)
- ②の割合が経費として認められる
作業スペースが家全体の30%で、家賃が10万円の場合、経費は3万円となります。
このあたりの計算は個人に委ねられることが多いですが、家賃の半分以上など「明らかに多すぎる金額」を経費計上しないようにしましょう。
光熱費
光熱費も経費として計上できます。
家賃と同じ考え方で、光熱費全体に対して、ブログ運営に掛かる費用がどれくらいなのかを計算しましょう。
例えば、1ヶ月にかかる光熱費が1万円で、そのうちブログに必要な光熱費が3割だと判断したなら、経費は3000円です。
主に、光熱費に計上できるのは
- パソコンに必要な電気代
- エアコン代
この2つです。
明確に計算できるものではないので、判断が難しいですが、少なくとも上記2つは光熱費として経費計上できます。
また、テレビをパソコンのモニターとして使っている場合やパソコン用の外部ディスプレイも、光熱費として計上可能です。
サーバーやドメイン代
サーバー代やドメイン代は経費に入ります。
ブログ運営に絶対必要なものがサーバーとドメインなので、全額経費計上するようにしましょう。
月額1000円〜2000円ほどになるかと思いますが、年間にすると1万円以上は掛かるものなので、意外と大きいです。
サーバーやドメインの他にブログ運営に毎月必要なものがある場合はそちらも経費計上しましょう。(WordPressテーマ代、有料プラグインなど)
パソコン代
ブログ運営に使うパソコン代も経費計上できます。
大きい金額になるので、必ず経費計上しておきたいところですが、10万円以上のパソコンを買った場合、1年で経費計上することはできません。
減価償却費として数年かけて経費計上することになります。また、白色申告か青色申告かによっても、計上できる金額が変わってきます。
- 白色申告:10万円まで一括で経費計上できる
- 青色申告:30万円まで一括で経費計上できる
上記のどちらにするかで対応が変わってきますので、注意が必要です。
パソコンに対する経費計上は「パソコンをブログ運営に使っている場合」に限りますので、その点もあわせて注意するようにしてください。
勉強用に買った書籍代やセミナー費用
書籍代やセミナー費用も経費計上できます。
小さい金額になるかもしれませんが、忘れず経費として計上しましょう。
また、経費になるのはブログに関係した本やセミナー代のみになりますので、ブログに関係ない本を経費計上しないようにしましょう。
セミナーを主催した場合も経費計上でき、セミナーの準備に使った会場代や道具購入代・人件費などのお金も全て経費計上できます。
カフェ代(カフェで仕事をした場合のみ)
カフェで仕事をした場合も経費計上できます。
小さい金額なので、忘れてしまうことが多いかもしれませんが、定期的にカフェで作業する人は特に経費計上しておきましょう。
検証のために購入した商材代
ブログに関する商材を購入した場合も、経費として計上されます。
書籍代と同じくネットの情報商材も費用となりますので、忘れず計上するようにしましょう。
ただ、経費計上できるとはいえ、無駄なものを買わない方が家計にやさしいです。
節税目的のために買うことはせず、適度に買うようにしましょう。
振込手数料
振込手数料も経費として計上できます。
- ASPからの振込
- 外注した際の振込
- ブログに関するものを購入した時に掛かった振込
こういったものに掛かった振込手数料は全て経費として計上しましょう。
ただ、ブログ以外に掛かった振込手数料は経費計上できないので、プライベート用口座とブログ用口座を区別しておくといいでしょう。
経費の管理が便利になります。
経費として落ちそうで落ちないものとは?
反対に、経費として落ちないものをご紹介します。
経費として落ちないものを経費計上すると脱税になってしまうので、ご注意ください。
水道代やガス代
ブログ運営に水道やガスは使わないので、経費計上できません。
「料理ブログをやっていて、ブログネタのために水道とガスを使っている」という場合は経費計上できる可能性もあるんですが、基本的には計上できないと思っておいてください。
あくまで、ブログ更新に必要な費用だけが経費計上できます。
健康診断にかかった費用
健康診断にかかった費用も、経費計上できません。
副業でブログ運営している方は会社で健康診断するので、問題ないかと思いますが、フリーランスの人は特に気をつけたいところです。
その他、病気になった際の通院費なども経費計上することはできません。
引っ越し費用
引っ越しに掛かった費用も経費計上できません。
家の引っ越しを事務所の移転と同じように捉える人もいますが、経費計上できないものと認識しておきましょう。
ブログ運営には関係ないものは経費計上できないと理解しておけば、問題ありません。
まとめ
ブログの経費になるものを知っておくことで、税金を安くすることができます。
全くブログに関係のない費用を経費計上してしまうと脱税になってしまいますが、ブログに関係する費用を経費とするのはなんの問題もありません。
ドメイン代やサーバー代・パソコン代を経費計上することができれば、かなりの金額が節税できるのではないでしょうか?
経費の知識があると年間10万円以上ものお金を経費として計上できます。
計上できるものは思ったよりもたくさんあるので、しっかり経費を計算して、正しく節税しましょう。